異界巡礼

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祭暦長谷寺 だだおし

F E S T I V A L / FEST-195

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長谷寺 だだおし

はせでら だだおし

斎 行2026-02-14

奈良県桜井市の真言宗豊山派総本山・長谷寺で毎年2月14日に行われる追儺会(ついなえ)。2月8日から始まる修二会(しゅにえ)の結願として営まれる鬼追いの法要で、悔過法要のあと太鼓とほら貝が鳴り響くと、赤・青・緑の三匹の鬼が長さ約4.5メートル・重さ約120キロともいわれる大松明を従えて本堂(舞台)を暴れ回り、僧侶が法力と牛玉札(ごおうふだ)によって鬼を追い払う。開山・徳道上人が冥土で閻魔大王から授かったと伝わる「閻浮檀金宝印(だんだ印)」を、結願に際して諸仏や参拝者の額に押し当てて加持し、悪魔退散・無病息災を祈願する。火の粉が舞い、巨大な松明と鬼が交錯する迫力で知られる大和の二大火祭の一つ。

長谷寺 だだおし
出典: オマツリジャパン(https://omatsurijapan.com/blog/dadaoshi/)※掲載許諾申請中

H I G H L I G H T S

見どころ

  • 01長さ約4.5メートル・重さ約120キロの大松明を従えた赤・青・緑の三鬼が本堂を暴れ回る場面
  • 02暗がりに火の粉が舞い、巨大松明の炎と鬼が交錯する火祭りの迫力
  • 03徳道上人が閻魔大王から授かったと伝わる宝印(だんだ印)を額に当てる加持

A C C E S S / M E T A

基本情報

所在地
奈良県 桜井市
斎行
総本山 長谷寺(真言宗豊山派)
日程
2026-02-14
周期
毎年2月14日(固定)。法要15時頃〜、松明・鬼は16時頃〜
起源
だだおしの名は、結願に際して額に押し当てる宝印(だんだ印)に由来するとされる。寺伝によれば、長谷寺の開山・徳道上人が718年(養老2年)に病で仮死状態となった際、冥土で閻魔大王から「閻浮檀金宝印(えんぶだごんのほういん)」を授かったと伝わる。この宝印を修二会の結願時に諸仏と参拝者の額に押し当てて法力を授け、悪魔退散・無病息災を祈ることが行事の核となっている。これに、年の節目に鬼を追い払って災厄を祓う「追儺」の習俗が結びつき、赤・青・緑の三鬼と大松明を用いる現在の鬼追いの法要として形作られた。修二会(2月8日〜14日)の悔過法要を締めくくる結願行事として、長谷寺で連綿と続けられている。
観覧
毎年2月14日(曜日にかかわらず固定)に開催。本堂での悔過法要は15時頃から、鬼と大松明が登場するクライマックスは16時頃からが目安(年により前後するため公式に要確認)。火の粉が舞い、巨大な松明が振り回されるため、火の粉に注意し係員の指示に従う。撮影は可能だがストロボ等の使用や撮影位置は事前に現地で確認すること。入山には拝観料(大人500円程度)が必要。冬の夕刻で冷え込むため防寒を。混雑するため早めの来山が望ましい。
最寄駅
近鉄大阪線「長谷寺駅」
徒歩
15分
駐車場
門前・周辺に有料駐車場あり(行事当日は混雑)

D E E P D I V E

深掘り

歴史

歴史

長谷寺「だだおし」は、奈良県桜井市の真言宗豊山派総本山・長谷寺で毎年2月14日に行われる追儺会で、2月8日から始まる修二会の結願として営まれる鬼追いの法要である。本堂での悔過法要のあと、太鼓とほら貝が鳴り響くと、赤・青・緑の三鬼が長さ約4.5メートル・重さ約120キロともいわれる大松明を従えて本堂を暴れ回り、僧侶が法力と牛玉札で追い払う。名の由来は結願に際して額に押し当てる宝印(だんだ印)にあるとされ、開山・徳道上人が718年に冥土で閻魔大王から授かったと伝わる「閻浮檀金宝印」を、諸仏と参拝者の額に押して悪魔退散・無病息災を祈願する。奈良に住んでみましたによれば、赤鬼が最も顔が大きく迫力があるという。

文化的背景

文化的背景

だだおしは、仏教寺院の修二会(悔過)に、年の変わり目に鬼を追って災厄を祓う「追儺」の習俗が結びついた火祭り的法要である。鬼を「祓われる悪・厄」として可視化し、火(大松明)と法力(宝印・牛玉札)で退散させる構図は、東大寺二月堂のお水取り(修二会)とも通じる大和の早春の宗教行事の系譜に位置づけられる。なら旅ネット等はこれを大和を代表する火祭・鬼の行事として紹介する。閻魔大王・徳道上人・宝印という地獄巡りと再生の物語を背景にもち、鬼追いという身体的・視覚的な演出を通じて、無病息災と悪魔退散という民衆の切実な願いを表現している点に、民俗信仰と寺院儀礼の融合が見て取れる。

地元視点

地元視点

長谷寺は西国三十三所第八番札所として知られる古刹で、だだおしは修二会の結願を飾る年中行事として地域・参拝者に親しまれている。火の粉を浴びると無病息災・厄除けになるとされ、三鬼と大松明を間近に見ようと多くの参拝者が本堂周辺に集まる。寺は火の取り扱いや参拝者の安全に配慮しつつ、伝統の鬼追いと宝印加持を厳修している。冬の夕刻という時間帯と、巨大松明・火の粉という非日常的な演出が相まって、参拝者にとって一年の無事を願う節目の体験となっている。

ベストシーズン

ベストシーズン

2月14日の夕刻。法要は15時頃から、鬼と大松明が登場するクライマックスは16時頃からが目安。暗くなり始める時間帯に炎が映える。

撮影のコツ

撮影のコツ

暗がりに浮かぶ赤鬼の面と燃え盛る大松明を一画面に収めると迫力が出る。火の粉の軌跡を残すなら1/60〜1/200秒程度。本堂(舞台)は混雑するため早めに位置を確保。ストロボ使用や撮影位置は現地の指示に従う。冬の屋外・夕刻のため高感度設定と防寒・電池予備を。

注意事項

注意事項

巨大な松明が振り回され火の粉が舞うため、火の粉と火傷に注意し係員の指示に従う。入山には拝観料が必要。冬の夕刻で冷え込むため防寒必須。混雑するため早めの来山を。撮影はストロボ等の使用可否・撮影位置を事前に現地確認すること。

出典

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