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祭暦七久里神社秋季祭典 裸祭り

F E S T I V A L / FEST-193

fire

七久里神社秋季祭典 裸祭り

ななくりじんじゃしゅうきさいてん はだかまつり

斎 行2026-09-26

長野県飯田市山本の七久里神社で、秋季祭典の宵祭りに奉納される南信州を代表する裸祭り。山本地区の7つの集落から選ばれた屈強な若者たちが、腰に大きな注連縄を巻いた半裸の姿で、重さ約15〜20キログラムの大桶を頭上で振りながら境内に練り込む。祭りの最高潮では、境内中央に立てた柱の頂に仕掛けた筒花火「大三国(だいさんごく)」が火を噴き、降り注ぐ火の粉を全身に浴びながら男衆が桶を振り舞い続ける。手造り花火の伝統に江戸火消しの所作や草相撲の要素を取り込み、風流化して成立した約700年来の豊年祭で、火・煙・裸身・轟音が一体となった勇壮かつ幻想的な火祭りである。

七久里神社秋季祭典 裸祭り
出典: NPO日本の祭りネットワーク(https://www.nippon-matsuri.net/report/nanakuri/)※掲載許諾申請中

H I G H L I G H T S

見どころ

  • 01柱の頂で火を噴く大筒花火「大三国」の火の粉を全身に浴びながら桶を振り舞う最高潮の場面
  • 02腰に大注連縄を巻いた半裸の男衆が重さ約15〜20キロの大桶を頭上で振り回す勇壮さ
  • 03夜空に吹き上がる手筒・仕掛け花火と裸身・火の粉が一体化する火祭りの幻想性

A C C E S S / M E T A

基本情報

所在地
長野県 飯田市
斎行
七久里神社
日程
2026-09-26
周期
毎年9月下旬の土曜(おおむね9月20日前後の土曜/秋季祭典宵祭り)
起源
七久里神社の裸祭りは、南北朝時代に南朝の皇子・宗良親王を慰めるために始まったと伝えられ、約700年にわたり五穀豊穣・無病息災を祈り感謝する豊年祭として継承されてきた。その後、地域に根づいた手造り花火の伝統に、江戸時代の火消しの所作や草相撲の格好を取り込み、近代には日露戦役の高揚感をも映しながら風流化し、現在のかたちに整えられたとされる。中心となる「大三国」は仕掛け花火の最後を飾る大筒で、その火の粉を浴びる行為は厄を祓い豊穣を願う信仰と結びつく。山本地区の各集落が大幟を立て、若者を出して競い合う形は、共同体の連帯と世代継承を支える場ともなってきた。
観覧
秋季祭典の宵祭り(おおむね9月下旬の土曜・例年19時頃〜21時半頃)に奉納される。2026年は9月26日(土)見込みだが、確定日は飯田市・南信州ナビ等で要確認(荒天等で中止・変更の年もある)。境内は混雑し、花火の火の粉や熱、火の粉除けの動線があるため、神事と桶振りの動線を妨げない位置で観覧する。火の粉が飛ぶため燃えにくい服装・帽子があると安心。会場周辺は道が狭く駐車に限りがあるため、公共交通・乗り合わせや早着が望ましい。
最寄駅
JR飯田線「飯田駅」
駐車場
周辺に臨時駐車スペースあり(台数限定・道幅狭い)

D E E P D I V E

深掘り

歴史

歴史

七久里神社秋季祭典の裸祭りは、長野県飯田市山本の七久里神社で宵祭りに奉納される南信州有数の火祭りである。南信州ナビ地域文化資産ポータルによれば、山本地区7集落の若者が腰に大注連縄を巻き、重さ約15〜20キロの大桶を頭上で振りながら境内に練り込み、最後は境内中央の柱頂に仕掛けた大筒花火「大三国」の火の粉を浴びながら桶を振り舞う。手造り花火の伝統に江戸火消しの所作や草相撲の格好を取り込み風流化して成立したとされ、起源は南北朝時代に南朝の皇子・宗良親王を慰めるために始まったと伝わり、約700年続く豊年祭とされる。

文化的背景

文化的背景

本祭は、火・煙・裸身という強い身体性を伴う豊穣祈願の火祭りであり、降り注ぐ火の粉を浴びる行為に厄祓い・豊穣・無病息災の祈りが込められている。各集落が大幟を立てて若者を出し、桶振りを競い合う構造は、共同体の連帯と世代継承を可視化する装置でもある。飯田市美術博物館は本行事を珍しい祭りとして記録・映像化しており、手造り花火という地域技術と裸祭りという身体行事が融合した点に民俗的価値が認められる。南信州は手筒花火・仕掛け花火の文化が濃い地域で、本祭はその系譜に位置づけられる。

地元視点

地元視点

山本地区の7集落が担い手を出し合うこの祭りは、地域の年中行事の核として継承されてきた。近年は荒天や社会情勢で中止・縮小となった年もあり、担い手確保と安全管理が課題となっている。一方で、火の粉を浴びる迫力ある場面は写真・映像の被写体として注目を集め、地域外からの見物客も訪れる南信州の秋の風物詩となっている。地元では、子どもから大人まで段階的に役割を担い、桶振りの所作や花火の技術を受け継いでいく仕組みが祭りを支えている。

ベストシーズン

ベストシーズン

9月下旬の土曜・宵祭りの夜(例年19時頃〜21時半頃)。クライマックスの大三国の点火時が最大の見どころ。

撮影のコツ

撮影のコツ

大三国の火の粉と桶を振る男衆を一画面に収めると迫力が出る。火の粉の軌跡を出すなら1/100〜1/250秒程度で表情を止めつつ流れも残す。三脚は混雑時に置きにくいため高感度+手持ちが現実的。火の粉が機材に降るためレンズ前面の保護を。

注意事項

注意事項

境内は混雑し、花火の火の粉や熱が及ぶ。燃えにくい服装・帽子で臨み、神事と桶振りの動線を妨げない。子ども連れは火の粉の届かない位置で。荒天時は中止・変更の可能性があるため事前に開催可否を確認する。

出典

出典