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祭暦物部神社 奉射祭

F E S T I V A L / FEST-183

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物部神社 奉射祭

もののべじんじゃ ほうしゃさい

斎 行2026-01-07

石見国一宮・物部神社で毎年1月7日に行われる新春の弓神事。参道に直径約1メートルの大的を吊るし、的にはこの世のあらゆる災厄を象徴する「鬼」の一字が大書される。烏帽子・直垂の装束をまとった射手が、この鬼の的を弓で射抜き、一年の悪魔祓いと無病息災・天下泰平を祈願する古伝の神事である。本来の祭典に続き、地元の弓道愛好家や中学・高校の弓道部員らによる新春の「初射(はつい)」も奉納され、武門の神を祀る一宮らしい勇壮な正月行事として地域に親しまれている。観覧無料で、石見銀山観光と組み合わせて訪れることもできる。

物部神社 奉射祭
Wikimedia Commons / OS6 / CC BY-SA 3.0

H I G H L I G H T S

見どころ

  • 01「鬼」の一字を大書した直径約1mの大的を弓で射抜く悪魔祓い
  • 02烏帽子・直垂の古式装束をまとった射手の所作
  • 03本祭に続く地元弓道部・愛好家による勇壮な『初射』奉納

A C C E S S / M E T A

基本情報

所在地
島根県 大田市
斎行
物部神社(石見国一宮)
日程
2026-01-07
周期
毎年1月7日固定(9:00開始)
起源
物部神社は物部氏の祖・宇摩志麻遅命(うましまぢのみこと)を主祭神とし、石見国一宮として古くから文武両道・勝運の神として崇敬されてきた。奉射祭はこうした武門の神を祀る一宮の性格を色濃く反映した新春の弓神事で、的に「鬼」の字を記し、これを射ることで一年の災厄・邪気を祓う悪魔祓いの古伝祭とされる。年の初め(1月7日)に矢を射て吉凶を占い邪を祓う行事は各地の神社に見られる「御弓神事」「歩射(ぶしゃ)」の系譜に連なるもので、物部神社では烏帽子・直垂の装束と大的という古式を今に伝えている。武神を祀る社で射手が鬼を射る所作には、心身を引き締めて一年に臨むという正月儀礼の意味が込められている。
観覧
毎年1月7日9:00開始。会場は物部神社(大田市川合町川合1545)境内・参道。観覧は無料で、駐車場は約100台分が用意される。正月明けの平日にあたる年もあり、地元の参拝者・弓道関係者が中心。冬の山陰は冷え込み厳しく積雪・凍結の可能性もあるため、防寒着・滑りにくい靴で。射の進行を妨げないよう参道での立ち位置に配慮し、射場後方には立ち入らないこと。石見銀山(世界遺産)など周辺観光と組み合わせやすい。
最寄駅
JR山陰本線「大田市駅」
駐車場
あり・無料・約100台

D E E P D I V E

深掘り

歴史

歴史

物部神社は島根県大田市川合町に鎮座する石見国一宮で、物部氏の祖神・宇摩志麻遅命を主祭神とし、相殿に饒速日命・布都霊神などを祀る。社伝では継体天皇8年の創建と伝わり、式内社(小)として古い格式を保つ。文武両道・勝運の神として崇敬され、宮中で行われる鎮魂祭にも通じる『鎮魂(みたましずめ)』の神事を伝えることでも知られる。奉射祭はこの社で毎年1月7日に行われる新春の弓神事で、的に『鬼』の字を大書し、これを射ることで一年の災厄を祓う悪魔祓いの古伝祭である。報道によれば、神職が世の災厄・不幸を表す『鬼』の字を的に記し、烏帽子・直垂姿の射手が矢を放って邪を祓い、無病息災を祈る。物部神社 (大田市) - Wikipedia), 物部神社奉射祭 - しまね観光ナビ

文化的背景

文化的背景

年頭に弓を射て邪を祓い、その年の吉凶や豊凶を占う行事は『御弓神事』『歩射(ぶしゃ)』として全国の神社に分布する。物部神社の奉射祭はその石見国における代表例で、武門の祖神を祀る一宮という社格に、弓射という所作が強く結びついている点に特色がある。的に具体的に『鬼』の一字を記すことで、抽象的な厄災を可視化し、それを射抜くという明快な悪魔祓いの構図をとる。烏帽子・直垂という古式装束を保持している点も、神事としての古態をよく残している。地元弓道部員らによる初射が併せて奉納されることで、伝統神事と現代の弓道文化が接続する場ともなっている。物部神社奉射祭 - しまね観光ナビ, 物部神社 | 島根県大田市観光サイト

地元視点

地元視点

報道では、参加した弓道部員が『自分に厳しく向き合う年に』と新年の抱負を語るなど、奉射祭は地域にとって武芸の上達と一年の無事を祈る正月の節目として受け止められている。中学・高校の弓道部員や地元の弓道愛好家が初射に加わり、世代を超えて弓の文化を継承する場ともなっている。石見国一宮としての格式と相まって、地元では新春を代表する神事の一つとして親しまれている。「自分に厳しく向き合う年に」鬼の的を射て邪気払い 大田市の物部神社 - 中国新聞デジタル, 神社の境内で「鬼」と書かれた的を矢で射抜き一年の無病息災を願う「奉射祭」 - Yahoo!ニュース

ベストシーズン

ベストシーズン

毎年1月7日午前9時の祭典開始に合わせて訪れるのが最適。射の所作と大的を間近で見るには開始前から境内に入っておくとよい。冬の山陰は寒さ・降雪が厳しいため、晴れ間を狙えると撮影もしやすい。

撮影のコツ

撮影のコツ

『鬼』と大書した大的と、それに向かう烏帽子・直垂姿の射手を同一フレームに収める構図が象徴的。射の瞬間(離れ)を狙うなら望遠と高速シャッターが有効。参道での進行の妨げにならない位置取りを優先する。

注意事項

注意事項

弓を用いる神事のため、射場前方・矢の飛翔方向には絶対に立ち入らない。神職・係員の誘導に従い、進行を妨げない。冬季は積雪・路面凍結の恐れがあるため、防寒・滑り止め対策を。境内は信仰の場であり、撮影は節度を持って行う。

出典

出典