F E S T I V A L / FEST-180
閼伽井嶽薬師 人形供養祭
あかいだけやくし にんぎょうくようさい
福島県いわき市の閼伽井嶽薬師(赤井嶽薬師)常福寺の境内で、毎年5月最終日曜に開かれる人形供養の催しである。役目を終えた人形やぬいぐるみを寺院が読経で供養し、お焚き上げによって手放す機会を地域に提供する。2026年は5月31日(日)に第5回として実施され、開催時間は9時30分から15時、お焚き上げは11時と13時30分の2回が予定される。供養は事前回収・事前持込・当日持込のいずれかで受け付け、ガラスケース付き人形にも対応する。境内では抽選会や飲食出店も並び、YouTubeでの生配信も行われるなど、近年に始まった現代的な催事の性格を持つ。主催は地域団体「コノマレ この指とまれ」で、寺院は会場と供養を担う。会場となる常福寺は天平6年(734年)に源観上人が創建し、大同元年(806年)に徳一大士が堂塔伽藍を整えたと伝わる真言宗智山派の古刹で、本尊は薬師如来。境内には弘法大師ゆかりとされる霊泉「閼伽井」の伝承が残り、人形供養はその信仰の場で営まれる。

H I G H L I G H T S
見どころ
- 01役目を終えた人形・ぬいぐるみを寺院の読経とお焚き上げで供養する現代的な催し(ガラスケース付きにも対応)
- 022026年は第5回、5月31日(日)9:30〜15:00開催。お焚き上げは11:00と13:30の2回
- 03会場は天平6年(734年)創建と伝わる真言宗智山派の古刹・常福寺。本尊は薬師如来
- 04弘法大師ゆかりとされる霊泉『閼伽井』の伝承が残る信仰の場で営まれる
- 05境内では抽選会・飲食出店もあり、YouTube生配信も行われる
A C C E S S / M E T A
基本情報
- 所在地
- 福島県 いわき市
- 斎行
- 常福寺(閼伽井嶽薬師)
- 日程
- 2026-05-31
- 周期
- 毎年5月最終日曜(2026年は5月31日)
- 起源
- 人形供養は、長く大切にされた人形やぬいぐるみに宿るとされる思いを敬い、捨てるのではなく寺社で供養して手放す日本の民俗的習俗にもとづく。本催事はこの習俗を背景に、地域団体「コノマレ この指とまれ」が主催し、古刹・常福寺の境内を会場として近年に始めたもので、2026年で第5回を数える。会場となる常福寺(閼伽井嶽薬師)は、寺伝によれば天平6年(734年)に源観上人が薬師如来を奉じて当地に至り、疫病終熄を祈願したことに始まり、大同元年(806年)に徳一大士が堂塔伽藍を造営したと伝わる。薬師信仰と弘法大師ゆかりの霊泉「閼伽井」の伝承を持つ信仰の地で、現代の人形供養が営まれている。
- 観覧
- 供養を希望する場合は事前回収・事前持込・当日持込のいずれかで受け付け、電話・LINE・メールで予約できる。供養料は500円(税込)からで、人形の量により変動する。お焚き上げは11時と13時30分の2回が予定され、見学は安全な範囲で行う。会場の常福寺は赤井嶽の山上にあり、無料駐車場(約70台)が用意される。供養は故人や子の思い出と向き合う場でもあるため、撮影や見学は他の参列者への配慮を欠かさず、お焚き上げの火気には十分注意する。日程・時間・料金・申込方法は主催の最新告知で必ず確認すること。
- 最寄駅
- JR常磐線 いわき駅(会場まで車で約17分)
- 駐車場
- 無料駐車場 約70台(催事当日は混雑見込み、早めの到着推奨)
D E E P D I V E
深掘り
歴史
歴史
会場となる常福寺(閼伽井嶽薬師)は、寺伝によれば天平6年(734年)、東北地方に大地震と疫病が起こった折に源観上人が薬師如来を奉じて当地に至り、祈願により疫病が終熄したことに始まると伝わる。その後、大同元年(806年)に徳一大士が現在地に堂塔伽藍を造営したとされ、約1,200年の歴史を持つ真言宗智山派の寺院である(玉藏院 水晶山 赤井嶽薬師 常福寺、閼伽井嶽薬師(Wikipedia))。戦前まで真言宗別格本山に認定され、福島八十八ヶ所霊場第八十八番札所でもある(いわき市観光サイト)。一方の人形供養祭は伝統行事ではなく、地域団体『コノマレ この指とまれ』が主催する近年の催事で、2026年で第5回を数える(人形供養祭 in いわき 閼伽井嶽薬師)。
文化的背景
文化的背景
人形供養は、針供養や筆供養などと同様、長く使われた道具や人形に宿るとされる思いを敬い、感謝とともに手放す日本の民俗的な習俗である。人形は単なる物ではなく持ち主や子どもの分身・依代と見なされ、廃棄に抵抗を感じる人が多いため、寺社が読経やお焚き上げを通じて供養する場が各地に設けられてきた。本催事はこの習俗を背景に、薬師信仰の古刹である常福寺を会場として行われる(いわき市観光サイト)。常福寺には弘法大師が独鈷で岩を穿って湧出させたと伝わる霊泉『閼伽井』の伝承があり、眼病に霊験があるとされる信仰の地でもある(玉藏院 水晶山 赤井嶽薬師 常福寺)。
地元視点
地元視点
催事は供養という宗教的側面に加え、抽選会や飲食出店、ゲーム、YouTube生配信などを伴い、人形を手放す機会を広く地域に開く現代的な性格を持つ(人形供養祭 in いわき 閼伽井嶽薬師)。常福寺は赤井嶽の山上にあり、市内を見下ろす眺望や市指定天然記念物の龍燈杉など、参拝とあわせて訪ねる価値のある古刹として地元に知られる(いわき市観光サイト)。なお寺院では別途、8月31日・9月1日に山伏による『柴燈大護摩』(火祭り)として知られる夏大祭も営まれる(いわき市観光サイト)。
ベストシーズン
ベストシーズン
2026年は5月31日(日)の9時30分から15時。お焚き上げを見るなら11時または13時30分の回に合わせるとよい。新緑の赤井嶽は眺望も良く、午前の早い時間帯が比較的落ち着いて参拝・供養しやすい。
撮影のコツ
撮影のコツ
会場は山上の古刹で、境内の杉木立や市内を見下ろす眺望が見どころ。お焚き上げは故人や子の思い出に関わる厳粛な場面のため、参列者の表情や手放される人形の接写は避け、火と煙、境内全景を中心に距離をとって撮る配慮が必要。三脚を広げる場合は動線を塞がないこと。
注意事項
注意事項
本催事は伝統的な神事ではなく、地域団体が主催する近年の人形供養イベントである点に留意したい。供養料・申込方法・日程・お焚き上げの時刻は年により変わり得るため、訪問前に主催の最新告知(公式ページ・電話・LINE)で必ず確認すること。火気を扱う行事のため、お焚き上げ周辺では係員の指示に従う。
出典