F E S T I V A L / FEST-179
伊予豆比古命神社 椿まつり
いよずひこのみことじんじゃ つばきまつり
椿まつりは、愛媛県松山市の伊豫豆比古命神社(通称・椿神社、お椿さん)で旧暦正月7〜9日に行われる春の祭礼で、「伊予路に春を呼ぶ祭り」として知られる。立春に近い時季に営まれ、3日間で約50万人が参拝する四国屈指の大祭である。同社は社伝で孝霊天皇の御代の鎮座と伝え、式内社・旧県社で現在は別表神社。主祭神の一柱・愛比売命は「愛媛県」という県名の由来とされる。祭りの中核は中日(2026年は2月24日)に営まれ、午前の春季例大祭に続き、夕刻から神霊を密かに渡御させる「お忍びの渡御」が行われる。沿道の家々が正月飾りを焚いて神輿を迎える「合せ火」の風習も伝わる。最大の特色は「貸銭神事」で、参拝者は氏名や住所を問われることなく神社から少額の守り金を借り、翌年に倍額にして返すという珍しい習わしで、商売繁盛の信仰を集める。参道には数百軒の露店が並び、縁起物の熊手や飾り飴を商う縁起市として地域に深く根づいている。

H I G H L I G H T S
見どころ
- 01最大の特色「貸銭神事」――神社から少額の守り金を借り、翌年に倍額で返す商売繁盛の習わし
- 02中日夜の「お忍びの渡御」と、沿道で正月飾りを焚いて神輿を迎える「合せ火」
- 033日間で約50万人が参拝する四国屈指の大祭。参道に数百軒の露店が並ぶ縁起市
- 04主祭神の一柱・愛比売命が「愛媛県」の県名の由来とされる古社
- 05立春に近い旧暦正月に営まれ「伊予路に春を呼ぶ祭り」として親しまれる
A C C E S S / M E T A
基本情報
- 所在地
- 愛媛県 松山市
- 斎行
- 伊豫豆比古命神社(椿神社)
- 日程
- 2026-02-24 〜 2026-02-25
- 周期
- 旧暦1月7〜9日(2026年は2月23〜25日。本祭は中日の2月24日)
- 起源
- 伊豫豆比古命神社は社伝で孝霊天皇の御代(紀元前の時代と伝える)の鎮座とされ、式内社・旧県社の格をもつ古社で、現在は神社本庁の別表神社。江戸期には松山藩主・久松(松平)氏の崇敬を受けた。椿まつりは立春に近い旧暦正月7〜9日(上弦の月の頃)を祭日とする春季の例祭で、かつては物々交換の市や情報交換の場を兼ねた縁日に由来すると伝えられ、「伊予路に春を呼ぶ祭り」として地域に定着した。「椿」の社名は、海に臨む「津の脇(つわき)」が転じて「つばき」となったとする説と、境内に椿が多く自生したことに由来するとする伝承がある。
- 観覧
- 2026年は2月23日(月・天皇誕生日)〜25日(水)に開催され、本祭の中心は中日2月24日。期間中は参道が歩行者天国となり、神社の常設駐車場(鳥居前・南駐車場、各約100台)は閉鎖されるため、周辺の臨時駐車場(目安1,000円前後)または公共交通機関の利用が前提となる。3日間で約50万人が訪れ、特に中日夕刻の「お忍びの渡御」前後と夜間は混雑が激しい。寒さの厳しい時季の夜祭を含むため防寒対策が必須。貸銭神事は氏名・住所を問われず誰でも参加できるが、翌年に倍額を返納する趣旨を理解したうえで受けるとよい。
- 最寄駅
- JR予讃線 市坪駅(東へ約2km、徒歩圏外でバス利用が現実的)
- 駐車場
- 通常時は鳥居正面・椿会館前に約100台、南駐車場に約100台(利用は午前8時〜午後6時)。ただし椿まつり期間中は閉鎖され、周辺の臨時駐車場(目安1,000円前後)を利用する。
D E E P D I V E
深掘り
歴史
歴史
伊豫豆比古命神社は、Wikipedia(伊豫豆比古命神社)によれば社伝で孝霊天皇の御代の鎮座と伝え、1962年に御鎮座2250年祭、2012年に御鎮座2300年祭が斎行された。延喜式に載る式内社で、近世には松山藩主・久松(松平)氏の篤い崇敬を受け、旧社格は県社、戦後は神社本庁の別表神社となった。主祭神は伊豫豆比古命・伊豫豆比売命・伊与主命・愛比売命の四柱で、うち愛比売命は「愛媛県」の県名の由来とされる(Wikipedia)。椿まつりは旧暦正月の春祭として古くから続き、椿神社公式サイトは立春に近い上弦の月の頃を祭日とすると説明する。
文化的背景
文化的背景
地元視点
地元視点
地元では神社を「お椿さん」と親しみを込めて呼び、椿まつりは正月行事に続く年初の一大行事として定着している。道後温泉公式エリアガイドは「3日間で数十万人が訪れる商売繁盛の祭り」と紹介し、縁起物の熊手や飾り飴を売る露店が数多く並ぶと記す。椿神社公式サイトは毎年約50万人の参詣者で境内が3日間賑わい、約800店の露店が立ち並ぶとする(露店数は時期により数百軒との報道もある)。商人が一年の商売繁盛を願って参拝する場であると同時に、家族連れの初春の縁日として広く親しまれている。
ベストシーズン
ベストシーズン
本祭の中心は中日(2026年は2月24日)。春季例大祭は中日午前9時、お忍びの渡御に伴う出御祭・宮出しは中日午後6時頃で、この夕刻から夜にかけてが祭りの最高潮となる。ただし最も混雑する時間帯でもあるため、神事の見物を重視するなら夕刻、混雑回避を優先するなら平日の日中や早朝が比較的落ち着いている。
撮影のコツ
撮影のコツ
歩行者天国となる参道に連なる露店と提灯、夜間のお忍びの渡御の神輿が画になる。夜祭の撮影は光量が乏しいため、手ブレ対策(明るいレンズや手すり等での固定)が有効。境内・神事の撮影は周囲の参拝者の妨げにならないよう配慮し、渡御の隊列に立ち入らないこと。
注意事項
注意事項
2月下旬の松山は朝晩冷え込み、特に夜間の渡御見物では十分な防寒が必要。期間中は神社の常設駐車場が閉鎖されるため自家用車での来訪は周辺臨時駐車場(目安1,000円前後)に限られ、ピーク時は周辺道路が著しく混雑する。貸銭神事は翌年に倍額を返納する趣旨であることを理解したうえで参加するのが望ましい。
出典