F E S T I V A L / FEST-144
weird
むこ投げ・すみ塗り
むこなげ・すみぬり
斎 行2026-01-15
新潟県十日町市松之山温泉に300年余り継承される小正月行事。前年に松之山地区へ嫁を迎えた婿(むこ)を、地区青年が薬師堂境内の高台から雪斜面へ放り投げる「むこ投げ」と、続いて参加者全員が賽の神(左義神)の灰と雪を混ぜた墨を顔に塗り合う「すみ塗り」を行う。村に嫁を取った見せしめの遊戯化と、墨塗りによる無病息災祈願が結合した珍しい形式。
N O P H O T O
H I G H L I G H T S
見どころ
- 01約300年継承される小正月行事
- 02前年の初婿を雪斜面へ投げる「むこ投げ」
- 03賽の神の灰と雪を混ぜた墨を塗り合う「すみ塗り」
- 04参加者・見物者の区別なく顔に墨を塗る
- 05豪雪地・松之山温泉ならではの雪行事
A C C E S S / M E T A
基本情報
- 所在地
- 新潟県 十日町市
- 斎行
- 松之山温泉薬師堂周辺(新潟県十日町市松之山湯本)
- 日程
- 2026-01-15
- 周期
- 毎年1月15日
- 起源
- 江戸期、松之山地区から他地区へ娘を嫁がせまいとした若衆が、村に嫁を取られた腹いせに婿を雪に投げた行為が儀礼化したとされる。賽の神(小正月の左義神焼き)の灰と雪を混ぜた墨を塗り合う行為は、無病息災・厄除けの祈願として組み合わされ、約300年継承されてきた。
- 観覧
- 会場は松之山温泉薬師堂境内とその下の雪斜面。前年に松之山地区に嫁を迎えた婿が対象で、毎年実施婿の人数により規模が変動。墨塗りは見物者にも及ぶため、汚れてもよい服装・タオル・着替え必須。豪雪地のため防寒・防水・スノーブーツ必須。十日町市観光協会公式で当年情報確認。
D E E P D I V E
深掘り
歴史
歴史
江戸期に始まったと伝わる松之山地区の小正月行事で、約300年継承されてきた。豪雪地である松之山温泉の雪斜面を生かした稀少な雪上儀礼として、新潟県内有数の小正月行事の一つに数えられる。
文化的背景
文化的背景
「婿いじめ」型の儀礼は全国の小正月行事に散見され、新郎を雪・水・泥に投じる形式は越後・東北の雪国に分布する。賽の神(左義神)の灰を媒介とした顔への墨塗りは、塞の神焼きの灰の呪力を共同体に分配する象徴的構造を持ち、無病息災祈願として機能する。
地元視点
地元視点
実施対象の婿は地区の青年団が前年から把握し、当人と家族の同意のもとで進められる。豪雪地・松之山温泉の冬の代表的祭礼として地域に定着し、観光資源としても発信されている。