F E S T I V A L / FEST-102
シマクサラシ(琉球諸島の悪疫払い儀礼)
しまくさらし
沖縄県内の各集落で旧暦12月に行われる悪疫払いの民俗儀礼。集落の境界に牛・豚・山羊などの血・骨・肉片を吊り下げたり埋めたりすることで、外部から侵入する疫病・悪霊を遮断する。語源は『シマ(集落)をクサラス(腐らせる・浄める)』とされ、集落の浄化と外部からの悪疫遮断を目的とする。久高島・宮古諸島・八重山諸島など琉球諸島全域に分布し、集落により形態・期日・所作が異なる。近代化と都市化により多くの集落で簡略化または消滅したが、現在も一部集落では継承されている。掲載座標は代表例として久高島集落付近を示す。
H I G H L I G H T S
見どころ
- 01旧暦12月に行われる琉球諸島の悪疫払い民俗儀礼
- 02集落境界に血・骨を置いて外部からの疫病・悪霊を遮断
- 03久高島・宮古・八重山など琉球諸島全域に分布、形態は集落により異なる
A C C E S S / M E T A
基本情報
- 所在地
- 沖縄県 南城市・宮古島市・石垣市ほか
- 斎行
- 沖縄県内各集落(代表例: 久高島・宮古諸島・八重山諸島の各集落)
- 日程
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- 周期
- 旧暦12月、集落により異なる(年により日程変動、要事前確認)
- 起源
- シマクサラシは琉球諸島に古くから継承される境界儀礼で、集落(シマ)を浄める・腐らせるという語感の通り、集落全体を浄化し外部からの悪疫を遮断することを目的とする。沖縄国際大学の宮平盛晃の調査によれば、琉球諸島の多くの集落で旧暦12月の特定日に実施され、牛・豚・山羊の血・骨・肉片を集落の境界(カー・井戸の周辺、村の入口、海岸など)に置く所作が共通する。起源は近世以前と推定されるが、文字記録に残るのは近世以降。明治の沖縄県設置・近代化により多くの集落で簡略化または消滅したが、現在も一部集落で継承されている。
- 観覧
- 本儀礼は集落の信仰行事であり、観光イベントではない。集落により公開・非公開の方針が異なり、外部の見学を歓迎しない集落も多い。訪問希望時は事前に集落の自治会・公民館に必ず連絡し、許可を得てから訪問する。撮影・SNS投稿は集落の指示に従う。久高島は『神の島』として知られ、島内には立入禁止区域も多いため、島のルールを必ず確認のこと。沖縄本島・離島とも公共交通は限定的、現地での移動手段の確保が必要。
D E E P D I V E
深掘り
歴史
歴史
シマクサラシは琉球諸島の民俗儀礼で、集落の境界において牛・豚・山羊などの動物の血・骨・肉片を用いて、外部からの悪疫・悪霊の侵入を遮断する。沖縄国際大学の宮平盛晃による調査研究『琉球諸島におけるシマクサラシ儀礼の期日に関する研究』では、旧暦12月の特定日に各集落で実施されることが明らかにされており、集落により『シマクサラシ』『シマクサライ』『フシヌヤー』『プトゥキ』など多様な呼称を持つ。動物供犠は近代以降に簡略化された集落が多く、現在は象徴的所作のみを残す事例も増えている。
文化的背景
文化的背景
境界儀礼(村境祭祀)は世界各地に分布する基層的民俗で、本土では『道祖神祭』『さいの神祭』『塞神祭』などが類例として挙げられる。琉球諸島のシマクサラシは、動物供犠を伴う点・旧暦12月という時期・集落単位の独立した運営という点で、本土の境界儀礼とは異なる琉球独自の発展を示す。沖縄国際大学・琉球大学を中心とする民俗学・文化人類学研究の重要対象で、継承の現状と変容については継続的調査が行われている。本サイトでは代表1件として登録するが、各集落の儀礼形態の多様性については個別研究の参照を推奨する。
出典
出典
- - https://okiu1972.repo.nii.ac.jp/record/833/files/13426419_18_1_moriaki_miyahira.pdf
- - https://www.oki-memorial.org/column/okinawapplaguepayment0304
R E F E R E N C E