F E S T I V A L / FEST-032
大阪 セルフ祭(七宮詣り)
おおさかせるふまつり
「セルフ祭」は近年の大阪発の現代型奇祭で、参加者が思い思いのコスプレ・扮装をして市内の七つの神社を歩いて巡る、自由参加型の奇祭イベント。「何のために巡るのか?自分自身のため!」という「セルフ」の名の通り、商売繁盛でも豊作でもなく「自分の幸福と解放」を祈る現代人の祭り。仮装の自由度が高く、アニメキャラ・ゾンビ・神様・サラリーマンなど何でもあり。街中を奇妙な集団が移動する様子は通行人に強烈なインパクトを与える。

H I G H L I G H T S
見どころ
- 01思い思いのコスプレ・仮装で街を練り歩くカオスな光景
- 02「祈る対象が自分自身」という現代人の自己肯定的な発想
- 03参加のハードルが低く、誰でも参加できる開放性
A C C E S S / M E T A
基本情報
- 所在地
- 大阪府 大阪市
- 斎行
- 大阪市内各所(難波・天王寺エリア)
- 日程
- null
- 周期
- 毎年9月頃(詳細は主催者発表)
- 起源
- 2010年代に大阪の若者文化から生まれた。「伝統的な祭りに倣いつつ、現代人の感覚で作り直した」コンセプト。
- 観覧
- 詳細日程は主催者SNSで要確認。参加無料。
- 最寄駅
- 大阪メトロ各線(難波・天王寺エリア各駅)
- 駐車場
- 市内各駐車場
D E E P D I V E
深掘り
歴史
歴史
2012年5月、大阪市浪速区の新世界市場で、絵描きのコタケマンが商店街活性化を目的に始めたのが「セルフ祭」の起点である。資金も設備も乏しいなか、コタケマンが友人らに「セルフでなんかして!」と呼びかけたことから、参加者が各自の表現を持ち寄る自由参加型の祭へ発展した。AdverTimes その後は日下慶太(ケイタタ)が第2回から主導に加わり、2012年6月には関連空間「セルフ屋敷」が公開、同年9月には新世界市場での開催記録も残る。おおさかカンヴァス, あべの経済新聞 なお、参加者が思い思いの仮装や芸を披露する形式は、伝統的な年中行事というより、現代の商店街再生とアート実践が結びついた新しい都市祭礼として理解される。AdverTimes, 新世界市場公式
文化的背景
文化的背景
シャッター化した商店街に人を呼び戻すには、見物する祭より「自分が参加する祭」が有効だった、というのがセルフ祭の背景である。AdverTimes 参加者が仮装や演技を通じて場を共同制作する点は、民俗学的には祭礼の「ハレ」を現代都市に移植したものと読める。自分の幸福や解放を祈る“セルフ”志向は、共同体の祈りを個人化した現代型の信仰実践としても位置づけられる。Screen, 新世界市場公式
地元視点
地元視点
新世界市場の公式サイトでは、セルフ祭を商店街に新しい流れを生んだ出来事として肯定的に紹介している。新世界市場公式 一方、当初は「騒いだのは僕らよそ者だけで、商店街の人たちは気持ち悪がってノってきていなかった」とも語られており、地域に受け入れられるまでには時間がかかった。TRiP EDiTOR
ベストシーズン
ベストシーズン
開催があれば祭礼当日の午後、仮装行列や飛び入り演目が集まる時間帯。
撮影のコツ
撮影のコツ
新世界市場の通路側から、仮装した参加者が商店街を進む流れを横位置で押さえると雰囲気が出る。屋内演目は暗所になりやすいので感度を上げ、撮影可否は主催表示に従う。
注意事項
注意事項
祭礼は参加型で、撮影や掲載に関する案内があるため、勝手な近接撮影や演者の妨げは避ける。仮装参加も基本ルールを守り、現場では主催者の指示に従う。Selfmain
関連作品
関連作品
- - 『世紀の奇祭「セルフ祭」に学ぶ(前編)』(並河進、2012年)AdverTimes
- - 『「おもしろい人間でありつづけたいんです」コピーライター…』(Screen、2015年)Screen
- - 『PR効果は1億円「商店街ポスター展」はなぜ始まったのか?』(AdverTimes、2015年)AdverTimes
- - 『あなたの知らない祭りの世界【8/14「奇祭」「よさこい」「阿波踊り」】』(YouTube、2021年)YouTube
- - 『セルフ祭(2018年)』(YouTube、2018年)YouTube
トリビア
トリビア
外部レビュー
外部レビュー
出典