F E S T I V A L / FEST-013
嵯峨お松明式(清凉寺)
さがおたいまつしき
京都最古の行事のひとつ。高さ約7メートルの3本の大松明を早稲・中稲・晩稲に見立てて燃やし、その火勢の強弱・色でその年の農作物の豊凶を占う。農業の神事としての側面と、お釈迦様が荼毘に付される様子を再現するという死と再生の宗教的意味が重なる。また本堂前の13基の高張り提灯の高低で米相場を占うという経済予測まで行われる。三月十五日はお釈迦様の涅槃の日(旧暦)にもあたり、宗教的な重みのある日。

H I G H L I G H T S
見どころ
- 017メートルの松明3本が一気に燃え上がる瞬間の轟音と熱気
- 02火の色で豊作か凶作かが「占われる」農業占い
- 03お釈迦様の荼毘を再現という宗教的な重さ
A C C E S S / M E T A
基本情報
- 所在地
- 京都府 京都市右京区
- 斎行
- 清凉寺(嵯峨釈迦堂)
- 日程
- 2026-03-15
- 周期
- 毎年3月15日固定
- 起源
- 平安時代から続くとされる涅槃会(ねはんえ)に起源を持つ。旧暦2月15日(現在は3月15日に固定)はお釈迦様入滅の日とされ、その火葬を象徴する行事として伝わる。
- 観覧
- 無料。嵐電嵐山駅から徒歩10分。田縣神社豊年祭と同日(3月15日)なので日帰りでの掛け持ちは困難。
- 最寄駅
- 嵐電嵐山本線「嵐山駅」or JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」
- 徒歩
- 10分
- 駐車場
- 近隣有料駐車場(嵐山エリア)
D E E P D I V E
深掘り
歴史
歴史
清凉寺(嵯峨釈迦堂)のお松明式は、少なくとも12世紀頃には成立していたとみられ、起源の詳細はなお不詳である。JILA論文によれば「約1200年」には行われていたとされ、江戸期には既に行事として定着していたという伝承もある。現在は新暦換算後の3月15日、釈迦入滅日に営まれる涅槃会の結願として行われる。清凉寺公式サイト・京都観光Navi では、高さ約7メートルの3本の松明を早稲・中稲・晩稲に見立て、その燃え方で稲作の豊凶を占う行事と説明される。さらに、お釈迦様が荼毘に付される場面の再現という仏教儀礼の意味も重なり、農耕予祝と追善供養が融合した稀有な火祭りとして継承されている。京都産業技術研究所系の調査報告
文化的背景
文化的背景
地元視点
地元視点
ベストシーズン
ベストシーズン
毎年3月15日。昼の松明建立〜夜20時頃の点火直前、風の弱い日が見やすい。
撮影のコツ
撮影のコツ
昼は本堂前の3基を広角で入れ、夜は風下を避けて斜め前方から炎の立ち上がりを狙うとよい。火の粉が強いので至近距離は避ける。境内の立入制限や僧侶の進行を妨げる撮影は不可。
注意事項
注意事項
法要と神事が連続するため、参拝者として静粛に振る舞い、僧侶や奉仕者の動線を空ける。火の粉が強いので風下・柵外から見学し、フラッシュや三脚は周囲の迷惑にならない範囲で。
関連作品
関連作品
- - 記事『京都の伝統行事「嵯峨お松明式」を支える地元自治会と里山資源の利用』(ランドスケープ研究, 2018)
- - 記事『清凉寺・涅槃会とお松明式(右京区嵯峨釈迦堂)』(ジョバンニの森, 2019)
- - 記事『清凉寺 嵯峨お松明式』(京都旅屋, 2012)
- - 動画『春告げる炎、清凉寺「お松明式」…京都市右京区』(大阪動画班/京都新聞系動画, 2024)
- - 特記事項なし(著名訪問者・映画・漫画の確証ある言及は今回確認できず)
トリビア
トリビア
- - 3本の松明は早稲・中稲・晩稲を表し、燃え方でその年の稲作を占う。
- - 本堂前の高張提灯13基は、米相場や株相場の高低を占ったとも伝わる。
- - 松明の輪は天狗をかたどるとされ、天候と豊作への祈りが込められる。
外部レビュー
外部レビュー
出典